追い感想
追い感想を送りたいと送った者です。
本を読みながらメモに書き溜めた、取り留めも無い走り書きのようなものですが、お送りします。
背景や小物の描写に手抜きが無くて素晴らしいと思いました。
(こういうことを言うと「3D素材を使ってるので」や「便利なブラシを使っただけなので」や「既存の素材を貼っただけなので」と謙遜される作家さんもいますが、そんなことは関係なくて)
(たとえ便利な素材を使用していたとしても、この本の、この場面の、このコマの描写にそれを使うことを選んだその判断が素晴らしいのだと声を大にして言いたいです)
例えば冒頭の公園のシーン。
茂みや樹木、ベンチの描写がしっかりしているので、文字として「公園」とは言っていないのにそこが公園であることが一瞬で分かります。凄い。
そして何より、タンポポの描写が見るからに「タンポポ」で素敵です。
花や葉の形が忠実なので、公園以上に一目見てタンポポであると伝わります。そしてタンポポについても、「タンポポ」という文字は作中で一切出てこないんですよね。でも文字にせずとも分かるくらいしっかりと描かれているお蔭で、物語の終盤で読者はその苦味を想像できる。あとタンポポが苦いって大体の人は分かる(子供の頃にあの白い汁を舐めたことがある)と思うので、そのチョイスも適格で凄いです。
度々出てくる靴のアップのコマも素敵でした。
これは私のヘキ的なものですが、靴や靴裏の描写がしっかりしている絵を見るのが好きでして。靴紐の重なりや廻しテープの曲線の具合などをじっくり見て「堪んないな……」と思ってました。ヘキです。
変身前と変身後で服だけでなく靴も変わるの細かくて良いです。ヘキです。
読み返してて、味による魔法の変化もちゃんと伏線が貼られてたことも噛み締めました。
最初の公園での戦いで、塩を舐める→石礫による攻撃、という描写があり、最終局面でも掌(の汗)を舐めると石礫が飛ぶため「塩味(=しょっぱい味)は石礫の魔法」と読者に分かりやすく提示、
そこで中盤にうっかり苦い粉を舐めてしまうシーンが活きてきて、「苦味は雷の魔法」だからタンポポを齧る、という見せ場に繋がるの、はーーー最高ーーーとなりました。言外に伝える技術。
悩める中学生男子との会話のシーン、「俺でも東大に入れますか」というセリフへの答えが、凄く優しいなと思いました。
無責任にできるよと言わずに「それを叶えたいならこれが必要だよ」と道を示して、彼自身が抱き始めた勉強へのやる気を削がない形で促してあげるの、正に最適解だなと。
その回答の直後の彼の笑顔のコマが眩しいです。
最終局面でつるポンがグニーに取り憑かれてしまうところ、グニーに頭を掴まれ黒いモヤモヤに取り込まれながらも調味料の瓶につるポンが手(羽)を伸ばしてるコマを見て泣いてしまいました。
自己卑下によりグニーを呼び出してしまったけど、つるポンの心までは侵食され切ってないことが伝わるようで。
お話を通してつるポンを好きにならざるを得ないので、このシーンというか最終局面がつるポンにより引き起こされてしまうという展開が胸熱過ぎます。
つるポンのぬいぐるみが欲しいです。もふもふしたい。
乱文失礼しました。
細やかに読み込んでくださったことが伝わる感想、ありがとうございます。鶴崎(さん)同人は、これまで描いてきた二次創作とは異なり、背景も舞台装置もゼロから作る必要があり、かなり苦戦したからこそ、心のこもった感想を頂けてとても嬉しいです!
背景や小物をお褒めいただいてありがとうございます!今回時間が足りず、結局3Dとそのライン抽出に頼った部分も多かったのですが、今後はどこか一部でも手書きを増やしていきたいなと思っていたところだったので、背景や小物の感想がとても嬉しかったです。そして気に入っていただけたタンポポは、実は全て手書きだったので、なおさら嬉しいです。
味覚と魔法の関係性を忍ばせていた伏線によく気づきましたね!後続に響く設定や物語を、あえて言葉にせずに描写として仕込んでおくことがとても好きなのですが、どうしても気づきにくい部分でもあるので、読み込んでいただけているのだなあと驚きました。
鶴崎さんはご自身の頭の作りが他者と異なることを自覚していて、他の人の力量を超えてしまう無責任な励ましは言わなそうだなと思って描いたシーンです。たとえ目標に地力があっていなくても、勉強自体が面白いものであり無駄にはならないと考えているので、無理に目標を肯定しないけれどやる気も削がせないーーという私の中の鶴崎さん像に沿うようにセリフを練りました。気に入っていただけて嬉しいです。
つるポンを好きになってもらえてとても嬉しいです。私の漫画はモノローグをなるべく避け、自然になるようセリフも短くするので、絵だけのコマがよく並びがちなのですが、そんな中で丁寧に一コマ一コマ見てくださったのだなあと感想から伝わりました。
改めて、描き手として勇気づけられる感想、ありがとうございました!