No.74

自分の恋愛指向がおそらくデミロマンティックであり、独身のまま一生を過ごすんだろうなと腹括っている話



注:デミロマンティックとは
感情的な絆や信頼関係が築かれている関係の人に対してのみ、まれに恋愛感情を抱くセクシュアリティのこと
https://ideasforgood.jp/glossary/demirom...

24〜25歳くらいの時、自分は一生結婚しないと思った。そして、独身には簡単に参考にできる人生のレールなどなく、自分でちゃんと考えなければ人生を生き切ることは難しいかもしれないと悟った。一生を誓う機会も、出産も、人生の歩き方を相談する相手もいない、次のライフステージは大病か退職であり、人生の相談相手は自分の意思だ。

周りを見れば、世の中の人たちはパートナーがほしいと思う人が「ふつうに」多い。そして、自分はそちら側ではないなと悟った。別に毎日が楽しいから、一人でも生きていけるからパートナーはいらない、とかではなく、本当に恋愛というものがどういうものか覚えていない。そして誰かの特別になりたいという意欲がない。

横道にそれるが、大学時代にメンヘラにわりと面倒なくらい追われたことがある。恋愛指向以前に、それ以降人に特別視されることに辟易している。誰かに特別視されて愛を注がれても、自分は同等の愛を返せないので重荷になるばかりだ。メンヘラ嫌いの元凶はこいつである。

なお、アロマンティック(恋愛感情がない恋愛指向)ではない。8年前くらいにはパートナーがいたこともある。親友から発展した最初のパートナーは恋愛的に好きだった記憶もある。それ以降恋愛感情を抱いたことはない。

なお、性的指向は不明だ。恋愛しないから現実の心の揺れがなく、コンテンツにしか性欲が向かない。コンテンツの傾向を見るに、おそらく性的指向はバイかヘテロか……。恋愛を経なければ対人で性欲を発揮することがないので不明である。

社会人になりそもそも深い精神的繋がりを得るような出会いもない。そもそも仲良くなったら高確率で恋愛に発展するわけでもないので、まあ結婚はしないだろうなと腹を括っている。

腹を括るとは何かというと、独りで生きる覚悟とは少し違う。独身を生きる覚悟である。

ひとつは、独りにならないように気の合う周囲の人たちは大切にしようという覚悟だ。
人は一人では生きられない。社会の構造としてだけではなく、わたしは独りでは精神的に生きられないと悟っている。SNSをやっているような人間はどう足掻いても誰かと繋がっていたいのだ。本当にひとりでいいならSNSなどやめている。
誰とでも仲良くする、というより、好きな人たちを大事にしたいな〜という誓いである。私と違って、結婚する友人もいるけれど、わたしとあなたはわたしとあなたでいたいし、結婚してもしなくても、わたしはただのわたしとしてそこに居るからね、という誓いでもある。

そして経済的な覚悟と、家族というつながりが今しかないという覚悟だ。実家暮らししている大きな理由でもある。

お金を貯めなければ今後誰も自分を支えてくれない。他人がどう後ろ指を刺そうと私は人生を謳歌しながら、ありがたいことに東京近郊にある実家で暮らしてお金を貯める。できれば実家を相続したい。衣食住の「住」大きすぎる。姉に払う相続分与のお金、修繕費、相続税分は貯めなきゃなと思っている。計算したら思ったより高額でくくった腹がたわむ。「住」、なんと大きいことか。

そして、両親(と姉)がわたしの最後の家族だと思っており、大切にしている。特に母は大事にしている。せっかくお金はあるので、美味しいお菓子とか持って帰るし、いい寝具も買っちゃう。我が家族のQOLをせっせとあげることを楽しんでいる。まあお金をかけるならもっと家事で貢献した方がいい気もするが、平日はどうあがいても難しいので、とりあえずやれることをやる。

さて、私が30を前にして実家暮らしであることを堂々と言うのも、実はデミロマンティックと独身の覚悟が背景にある。

趣味を謳歌し、お金を使い、実家暮らし、悠々自適と言えるが、世間から見たら恥ずかしい女と言う人もいるであろう。でも言うし、誤魔化さない。「楽しく生きているし、実家でぬくぬく生きている」、と。
他人からの目線を恥ずかしがっていたら独りの人生なんてやっていけない。経済的にも、最後の家族という気持ちにも、そして自分の人生を楽しく生きるためにも、他人からの後ろ指に構っていてはダメなのだ。今の自分と、最後の家族を誇りに思って生きる。

そして、きっと私を見て、こんな人生でもいいかもなと思える「参考にできる人生」になるかもしれない、と思いながら「実家だよ、ずっと原稿しているよ」と言っている。


……と偉そうにいうが、まあ、東京近郊実家+稼げる職種はスーパーレアなので、「簡単に」参考にできないだろう。まあ豊かな暮らしであっても、実家に甘えていても、厚顔無恥に自分をやるしかないのだ、独身を楽しむ覚悟と一緒に。
畳む

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