No.340
2025.11.29 メモと日記 編集 BlueSky favoriteいいね | [[LIKE_COUNT]] thank you
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仕事上で出会った人で、苦手な人が数名いる。
ひとりは、私が軽度の鬱症状を出した時の上司。
ひとりは、今少し関わりがあるシステムの方。
もうひとりは、とてもいい人なんだけど、一緒に仕事をしているとちょっとずつ心がすり減ってしまう上司だった。
そんな三人目の方と久々に話す機会があって話した。ほぼ、仕事の人間関係の話だった。人間について評価を口にするのが恐ろしいと思っているタチなので、またチリチリと心がすり減る。相手が他人の評価を意気揚々と口にしているとき、自分もまたどこかで計られていると感じてしまうのである。
経済的なことを捨ててしまえば、私にとって仕事とは、あまりに無価値なことなのである。私、とはプライベートに存在する。自前の情けない才で、なんとかできるところはなんとかがんばる、という様相で新卒から仕事をやってきた。ひとたび退勤してしてしまえば、仕事の私の姿はまるでなかったかのように存在が消える。そのくらい私の人生の中ではあまり興味がないことなのである。平日1日8時間以上もの時間を割いているのに、走馬灯に仕事の場面を映すつもりはない。そこに人間はいない、という価値観だし、そこで私を計られることに空虚さを感じる。
仕事にやりがいや自身の価値を投影している人とは徹底的に話が合わない。わたしはそういう、価値観が合わない人が苦手なんだな、と思っていた。わたしは自分を甘やかすことが得意なお子さまだから、立派な人間たちのと反りが合わず、苦手なのだと。だって私って、たぶん人と違う生き方を選んでいるし、会社の人とは話が合わないし。
だからこそ、三人目の方と話した時、「あなたは仕事において無視されるのが苦手なんだね」と指摘されて驚いた。なんというか、冷や水をぶっかけられた。
曰く、部下を潰すタイプの人間には3種類いる。「方向転換しまって疲弊させるタイプ」「言動や振る舞いが横暴でまさしくパワハラなタイプ」、そして、「存在を無視して進めてしまうタイプ」だそうだ。それぞれ最悪だが、どのタイプを一番最悪とするかは人による。あなたは無視されるのが苦手なのだと。
ひとり目の上司は、非常に賢かった。しかし、彼の頭の中で立てた指針やスケジュールは私に共有されることはない。なぜならその指針やスケジュールに沿うことは、仕事を見通していれば当たり前だからだ。コミュニケーションをしない上司に、まったくついていけなかった。彼の品質ボーダーを超えることができない、焦って作った私のザコ成果物は、「締切」だと思っていた二週間後に、いつの間にかまるっと無かったことになるのだった。
二人目は、連絡を返してくれないし、会話中に知識のなさやコミュニケーションのミスを指摘してくる人である。
そして、三人目の人は、いい人だった。私のことを見守ろうとしていることはよくわかっていた。しかし、早朝も深夜も休日も犠牲にしたハードワークで仕事を進めながらも、私には定時で終わるようなわずかな仕事しか与えない人だった。信頼していないことが明らかだったことがキツかった。
三人とも、確実に私の自信を削っていった。次の行動に二の足を踏み、どんどん精神が苦しくなっていく。たしかに、私は自分の価値や成果物や考えに対して、相手の合意が取れない状態がものすごく苦手なのだ。だから、私は仕事において無視されることが苦手、というのは的を射ているのだ。
これはつまり、私は私なりに精神の置き所が仕事にあって、それなりに仕事における自身のアイデンティティに価値を置いているということなのだ。私が常日頃思っている自分の仕事に対する思いにに沿っていないどころか、かまってちゃんの甘えた人間である。まさか仕事における他者評価に相当な価値を置いているなんて。こんなにも自分をわかって欲しくて、コミュニケーションを求めているなんて。自分の心の中の建前が崩されたように感じて、冷や水を浴びせられたように感じたわけだ。
あ〜あ、やっぱり苦手だなこの人のことは。賢い故に、相手の精神性を看破してしまう鋭さが、やっぱり苦手だ。ちゃんといい人だから、苦手と感じる自分に全面的な非があると感じてしまうのもどうもダメ。なんだがぐったりした金曜日だった。
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