No.354

新国立劇場バレエ団「くるみ割り人形」(12/20 18:00公演)を観ました。すっごく可愛かった!


バレエは観たことなかった。漫画「絢爛たるグランドセーヌ」を読んだ結果、「パ・トゥ・ドゥ」という単語を知っているくらいだ。
女性はチュチュを着ておりくるくる踊る。男性はタイツを着ている。女性を持ち上げる。そこにあたるスポットライト。というのが行く前のイメージだった。

幕が上がる前から、オーケストラがいることに驚いた。そりゃあ、バレエ音楽があるのだから音楽があって当然だが、頭の中のバレエのイメージからは抜け落ちていた。そのぐらいのボケた感覚でバレエを観にきた。

さて、「くるみ割り人形」は、クリスマスにもらったくるみ割り人形を壊された少女が、夢の中でお菓子の国を旅して、目が覚めたらくるみ割り人形が直っていた、という話である。

幕が上がると、舞台セットがしっかりあって驚いた。大きなクリスマスツリーに屋敷のセット。プロジェクションマッピングまで活用されていた。私の中のイメージのバレエには、舞台セットすらなく、ひたすら踊りを観るものだと思っていたから驚いた。こんなに劇みたいな感じなのか、バレエは。

セリフが全くないからこそ、ダンサーの身振り手振りは大きて見えやすく、話の筋がわかっていればどんなシーンか分かり、全く迷うことがなかった。席に左右されず、舞台を見渡すことができれば楽しめる。多少視力が悪くても楽しめたのも良かった。
これも驚いたのだが、入場時にパンフレットを配布してくれており、話の筋やこだわりを開演前に読むことができた。パンフレットの類は有料のイメージが強かったので、驚いた。話の筋がわかっていなければ、美しい踊りを見ても不安定な気分が拭えないので、助かった。

正直会場が暖かかったのもあって、1部はやや瞼をうつらうつらさせながら観た。なのでほぼ記憶なし。ただ、2部は口をポカンと開けながら夢中で観ていた。

2部は少女の夢のシーンを描いている。少女は、王子様とお菓子の国を旅する。ポップコーン、わたあめ、ゼリー、フォンダンフラワー、キャンディなど、それぞれのお菓子をテーマに踊っていく。これが相当良かった。そもそもお菓子がわかりやすいのでテーマもわかりやすい。しかも、聴いたことがある曲(チャイコフスキー)も多い。

何より目を見張ったのは衣装である。最初に出てくる泡立て器を持ったダンサーの衣装がとても可愛かった。大きな泡立て器、ピンクのエプロンスカート、帽子がものすごく可愛かった。ピンク色も絶妙だった。キャンディたちの光沢感のある衣装も可愛かった。(ゼリーはなぜか着ぐるみで、ぷるぷると上下動している様が面白かった。)

ダンスも当然良かった。人間ってあんなにも美しく振る舞うことができるのだなあ、とまじまじと眺めた。跳躍しているのに脚をバタバタさせなくてもいいんだよ、人間ってそんなふうにできてないから。動きの精緻さや細やかさが機械仕掛けのように滑らかで、しかし他者から観られる意識によって作られたはず振る舞いは、まさしく人間だった。血肉が行き届いた熱さを感じた。
特にフォンダンローズ役の直塚美穂さんが素晴らしかった。しなやかで美しい四肢で軽やかに舞うダンスには、息を飲んだ。母は帰り道ずっと直塚さんが素敵だったと話しておりました。

機械仕掛けで回る人形が可愛らしい、大好きなオルゴールをずっと眺めているような、ときめいた感覚だった。話もまさしくクリスマスだったし、たしかに12月のたびに観たくなる舞台だった。正直1部の時は次の機会はないかなあと眠たげに思っていたが、2部を観たら他の舞台にも興味が湧いた。バレエ、面白い。ミュージカルや演劇など、なにかしらの舞台が好きな人にはおすすめです。

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