No.380
2026.02.22 作品感想 編集 BlueSky favoriteいいね | [[LIKE_COUNT]] thank you
初期表示に戻る
管理画面
Powered by てがろぐ Ver 4.7.0.
初代「パラノマサイト FILE23 本所七不思議」の続編となる、呪いや怪異をテーマとした事件を扱うミステリーADV。最悪な結末を防ぐため、プレイヤーは人と時間を飛び回ることで事件の全容を解き、ハッピーエンドへのルートを探す。
以下、両作のネタバレあり感想(少しだけWICKED後編の話もある)
すごく面白かった!パラノマサイトは若干ホラー演出もあり、一人でやるのが怖かったため、友人と2人でプレイした。11時から24時まで集中して取り組ませてもらった。
二人がかりで、互いの推理力を補完し合いながらとなったが、難度がちょうど良かった。考えることはしっかり要求されつつも、詰まりすぎない程度だった。ひとりでやっても、2時間ぐらい追加すればすっきり解けたのではないかしら。わりと周辺情報を読む私が解いた謎は、人魚ミイラの地図・時計台のキーホルダー・キルケと双奴への指示などを解き、メタ認知とひらめきに長けた友人が霖の正体・大謎のロードトリック・ログ遡及などの根本情報を解いてくれた。ひとりでやるのも楽しいはずだな、私は閃きが弱いくせに堪え性がないので、友人がいてくれて助かった。わかった時にふたりで興奮できるのも楽しい。
全体的にすらすら解いていったものの、最後の大謎にはきっちり頭を抱えさせてもらった。凄すぎる友人のひらめきでロード/ログの謎は40分程度で解けたが、案内人のヒントを得なければタイトルに戻れなかった。うろこをとりだしては、「きれいだね…」って声をかけまくっていた。うろこを食べるのかと思ってたよ。結局終電逃して泊まることになった。ありがとう。
前作では一大トリックとして出てきた、「人と時間を遡れる、プレイヤーである私は一体誰なのか?」というメタ的トリックを、パラノマサイトというゲームの根本的枠組みとして確立したことも素晴らしい。プレイヤーは、前作とは異なり、序盤から己の存在を考えながらゲームを進める。しかし、己の存在がわかった時の達成感や充実感は初代と変わらずそこにあった。ここは少し迷ったが、やたら丁寧に図説までつけて、頭と身体が分離した時に精神はどうなるのかという話をしてくれていたこともあり、首だけになった勇佐がどうなったのか気に留めてはいたので(友達が)、クリアできた。
そして、「素潜り」ゲームの仕組みの良さははずせない。そもそもこういうゲームのミニゲームみたいなものが大好きなのだが、素潜りは輪をかけてゲーム性が面白かった。2,000pt達成したらご褒美があるって菊子に言われたから、余計やりこんでしまった。そしてここでやりこんでしまう人ほど、封印を知らず知らず解いてしまうわけだ。この解いた封印が裂傷の呪いをもたらしているのではないかと、途中途中ビクビクしていた。この封印を解かずに先に進んだ人はどのくらいいるのだろう。クリア後も素潜りに勤しみ、最終的には3,000pt、海女レベル50まで行った。
追記:その後、自分のswichでもゲームを買い2周目をする最中、4,898pt(99Lv)になった。ばあちゃんにびっくりされた。
ストーリーで言えば勇佐と里のラブロマンスが楽しかった。途中まで、勇佐の母はなぜ息子を連れて海に出たのか…勇佐を救った人魚は誰だったのか…と賢げに顎に手を当てて考えていたが、途中から遊佐と里うおおおおどうなるんだ!?という感じになった。たしかに、名前に関する冗談といった二人の口癖が似すぎていること、また、「不老不死ガール/ボーイ」という同じ単語を使うことが気になっていた。何か兄妹のような特別な絆が用意されているか、ライターの癖か迷ったが、まさかその二人の間にラブロマンスがあったとは。ライターはこういう、深いつながりが挙動に出る様が好きだね。おかみさんが落ち込む時に「くううん」と言うのは夫が犬の姿をしているからだろうし。勇佐と里のふたりが日々屋上で親しみや愛情を抱いていく様は素敵だった。
個人的には染河梓(似の妹)の描き方がすごく好きだった。人魚に焦がれて自分勝手に生き、欲しいものを得られず、そして人魚に焦がれて入水する。姉に嫉妬し、不意に得た人魚に取り入るチャンスも、自分勝手さで逸してしまう。こういう、自分勝手な様をした結果、因果応報を受ける救いもないキャラクターが物語に出ると興奮してしまう。人間すぎるから。WICKEDのネッサローズとかもそう。本作では前作と異なり呪詛行使するタイミングは少なかったが、梓の存在により、「呪詛行使」をする恐怖と高揚感を味わえたのも良いゲーム体験だった。
あと、双奴が米津玄師すぎて、ずっと玄師って読んでてごめん。そしておかみさんの視覚効果が なめどり捕まえるのに便利すぎて、なめどり探しに使っていてごめん。
個人的に好きなキャラクターとしては、やはり勇佐である。何せ顔が良すぎる。あのとぼけた感じも可愛い。まあこれは建前で、ふつうに戯がめちゃくちゃ好きである。だって、美しすぎるから。自分の中だけに秘めた似に対する思い出や感情があるのが短い会話で伝わってくるのもよかった。資料更新文も心にきた。使命を超えて、嫉妬するほどに戯にとっては似が大切だったんだな…。最後にどうしても大事な家族を見せたい…っていう似の心も純でよかった。戯が似に対する思いを押し込んで、ある意味憎き勇佐を抱いて泳いでいた戯の気持ちを思うと切ない。あそこで似を救えたかもしれない未来があったかもしれないのに、死体になった似を抱いた腕がどれだけ冷たかったかと思うと切ない。龍宮で会えない…というのもなおさら。
前作の方がキャラクター・バディとしてヲタク心をくすぐられるところがあった。しかは、今作はストーリーが大作で面白かった。なんだかんだ文を読むのが好きなので、資料もたくさん読んだ。読んで記憶の端に留めておけば解きやすい謎も多く、それもまた楽しかった。いや〜たのしかった。そして、絵が好きだ。あとやはり、ADVでボイスなしだとテンポが良くて良いね。次作も期待しておこう。
畳む